日米中3か国4都市生活 バイリンガル日記

本ブログの記事を抜粋した駐妻・駐夫応援サイト「駐在一家の暮らしの便利帳」を開設しました。サイドバーのリンクからどうぞ!

にほんブログ村 海外生活ブログ 海外駐在妻へ
にほんブログ村 子育てブログ バイリンガル育児へ

【ドキドキ】アメリカ駐在員、家を買う④ 修繕やリフォーム履歴の違い

「海外の家は、古くなっても、リフォームや修繕をすることで価値を上げる」などと言って、海外礼賛している風潮がありますが・・・。中古物件が、そこまで機能性を重視して、最新の設備にアップグレードされているかというと、そこまでではありません。もし、出会った中古物件の設備が、色々とアップグレードされていれば、それは超お得物件かもしれません。

 

ちなみに、売却にあたってちょっと手直しを入れる程度の修繕をしている場合、又は、売却直前は賃貸に出されている場合には、最低限レベルの修理で済ませているケースが多いように感じました。

 

今回は、そんな家の管理状況の違いについてです。この違いを何となく頭にいれながら、オープンルームを見ていると、見てくれに騙されずに、物件講評が出来ると思います。

 

1. きちんとリフォームされている例

居住中に、自宅のアップグレードのために行われている修繕は、価値あるものが多いようです。また、きちんとした丁寧な業者で行っている印象でした。

窓のサッシ

古い家だと、窓のサッシに傾斜がなく、水洗いした時の水が、外に落ちるようにした穴もありません。そのため、サッシを拭くことしかできないんですが・・・。最近のサッシだと、水洗いしやすいように、外に向かって傾斜があり、かつ、水を通す穴が開いていて、感動・・・。

 

窓のスタイル

古い家だと、下から上に開けるタイプの窓が多かったりしますが、最近のものは、左右開閉のものも多いようです。また、昨今は、格子状の窓は好まれないようです。

 

窓ガラスの遮音性・遮熱性

都会じゃない限り、あまり遮音性は問題にならないと思いますが、当然ながら、遮音性も上がっており、防犯性も高いとか。また、遮熱性も上がっているので、省エネだと。私が体験したガラスでは、暑い夏の熱の80~90%遮るそうで、そうなると、窓ガラスから室内に取り込む熱は、ほとんど感じませんでした。

 

ドアから入る隙間風対策

古い家のドアだと、木のドアで、せいぜい隙間をパッキンで埋めて密閉している状態ですが、最近のドアは、ドアフレームとの合わせが複雑になっていて、しっかりと密閉できるように、機能性が上がっていました。

 

意外と好まれるフローリング

アメリカ人も、意外とフローリング好きだったりして、フローリングに改装している家も多いです。自宅の改装のために行われているフローリング工事だと、きちんとした木材のものを使っている印象です。

 

内覧の際、靴を履いて歩いているのであまり気づかないと思いますが、靴を脱いで靴下で歩くと、フローリングの浮き具合を感じることが出来るのでおすすめです。

 

ペンキ

自分たちが住むためにペンキを塗り替えている場合、部屋によって色を変えていたり、丁寧に塗られていると思います。が、一方で、塗りなおしていない分、多少剥げていたりということはありました。

 

水回りのリフォーム

やはり、自宅のためとなると、大理石(風)のトップで、おしゃれにリフォームしているケースが多いです。

 

プールの管理

プールの水の色も濁っておらず、ポンプも正常運転、プールの壁面も剥げていない。これがいい管理の大前提だそうです。なお、このプール壁面の塗料については、数年に一回、必ずメンテナンスするものだそうです。

 

2. 賃貸・売却前のごまかしリフォームの例

我が家が見学した中で感じたごまかしリフォームです。オープンルームの場合には、売主のリアルターに、リフォームお勧め個所を聞いてみるのも一つです。率直に教えてくれるので、リフォーム手抜き箇所がよくわかります。

とりあえず、フィルムだけ貼って、遮熱性だけアピール。

とりあえず、薄いフローリングかフローリングシートで施工しているようで、床がぷかぷか浮いています。内覧の際、靴を履いて歩いているとあまり気づかないと思いますので、靴を脱いで靴下で歩くのがおすすめ。

ペンキ

販売前にペンキ塗りたてというケース、とても多いです。入居前に自分でやらなくていいので、ラッキーという考え方もありますが、一方で、塗らないと売りにくいという判断で塗ったとも考えられ、その家の管理状況に少々不安もあります。実際、ペンキを塗っただけで、随分と印象が良くなりますからね・・・。

 

雑な業者でのやっつけ仕事。そのため、コンセントやライト、ドアノブ、作り付け棚などをきちんと外して塗っていないとみられ、あちらこちらに、ペンキが雑に残っているなんていうケースもあります。

 

水回りのリフォーム

最安値のリフォームということで、安っぽい天板なことも多いです。また、印象付けのために、バスタブの蛇口など、目立つものをデザイナーズ風にして、他は意外と安い材料というケースもありました。

アルターの方が、「これは一番安いタイプのものですね」って感想をおっしゃるのが、一番多いのが、この水まわりのリフォームです。

 

3. 全く放置系

水回り

昔のアメリカドラマに出てきそうな、花柄の壁紙に、白い陶器のバスタブトイレのままのような家も。「ビンテージ的扱いなのかな?」とも思いましたが、新しい家が建ち並ぶ街のリアルターさんの評価は、決して高くなかったです。

 

空調やガス器具の管理

やはり、気になる大型設備の交換状況。例えば、古い空調の例だと、冷房の水が、二階からポタポタと庭に落ちているケースなどがありました。この場合、管理が悪いと考えざるを得ないそうで、空調だけの交換で済むのか、配管などその周りの設備全て交換が必要なのか、どちらの可能性もあるとのこと。

これ、一度オープンルームで見に行って気に入って、リアルターの方と一緒にもう一度見に行った際に、指摘してくださった点です。自分だけで見ていると、やっぱりわからないですよね・・・。

 

プールの管理

見た中で一番ひどいものは、プールのポンプが壊れているので、水の色が濁っていて、プール壁面の色もちゃんとわからない状態です。この場合、ポンプだけを直せばいいのか、配管全て交換が必要なのか、わからないと・・・。少なくとも、壁面の塗料はすべてやり直しが必要だろうとのことでした。

その他にも、見た目は綺麗そうなプールだけど、やはり塗料は一部変色していて、全面塗り直しという家は、時折ありました。

 

と、同じ中古物件の管理状況も色々。「設備Aはしっかり管理しているけど、設備Bは全く管理してこなかった」なんてことはないので、all or nothingで、「全て、ちゃんと/それなりに管理しているか、全く管理してこなかったか」どちらかになります。上記の例は、極端な例を挙げていますが、物件を見ているうちに、全体的に〇か×か、自分でもわかるようになってくるので、購入に興味がある方は、ぜひ、物件見学に足を運んでみてください。