日米中3か国4都市生活 バイリンガル日記

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息子の言語状況(3歳4ヶ月) 一時帰国の効果

さて、息子の言語状況ですが、前回は3歳まで纏めました。

 

english-study-family.hatenablog.com

 

その後、3歳2ヶ月から丸2ヶ月、一時帰国をして、日本の幼稚園で5週間体験入園をしました。その経験を通じた成長をまとめます。

 

1)一時帰国前の状況

3歳〜3歳2ヶ月、何よりも気になったのは、吃り(?)。正確には吃りではないんだと思いますが、文章を言う時、いつも簡単に言っている「パパ」「ママ」などでも、「パ、パ、パ」「ンマー、ンマー、ンマー」など繰り返すようになっていました。いつも文頭の音を繰り返しているというわけではなく、ひどい時は10秒近く続く時もありました。昔見た山下清さんの日曜ドラマのような時もありました(伝わるかしら?)。

 

スライドメソッドで、英語の発音を勉強しているのでよくわかったのですが、口や舌の使い方、子音と母音の出し方などが、完全に英語優性になっていて(そもそも、音の出し方と言う点では、日本語の方が習得に時間がかかる)、とても発声しにくそうにしていました。

 

ただ、我が家のバイブル「語りかけ育児」の3歳後半のところで、伝えたいことの複雑化に伴い吃音のような状況になる子がいるという話が載っていましたので、1言語環境でもそういうことがあるのかと、冷静に見守ろうと。途中で助け舟を出すと、キーッとなったり、本人が傷つく可能性があるので、じっくりと話し終えるのを待ちました。

 

一時帰国に際して、親族や通園予定だった幼稚園の先生にも、事前にその状況を伝えておきましたが、3歳2ヶ月過ぎに一時帰国した際には、当初よりも落ち着いていたので、周りが想像していたほどの吃りではなかったようですが、3歳なりたて時点では、結構気になる状態でした。この頃、英語環境での息子の状況を見ると、英語ではまだそこまで複雑なことを言えていない分、吃音のような症状は出ていませんでした。やはり、日本語で表現できることが、一気に複雑になったタイミングだったのかなと思います。

 

2)体験入園中

日本に一時帰国して1言語環境になったら、一気にまた日本語が進み、吃音のような症候は減りました。ただ、体験入園で他のクラスのお友達と比較して、感じたのは以下のとおりです。

・話し始めに、「んーー」と考えていることが多い

・話す内容の複雑さは、子どもによってまだまだいろいろ。ただ、息子ほど複雑なことを言えない(まだ単純なことしか言わない)子も、スムーズにはっきりとお話しできる

・一方で、息子は、簡単なことも複雑なことも、相当ゆっくり時折変な発音でいう(先生もよく辛抱強く聞いてくださいました)。

・パ行、バ行、マ行から始まる単語をいうときに、唇をキュッとすぼめる

・フ、ブはもちろん唇に歯が触れる

・ハ、ヒの音がはっきり出てこず、息が漏れるだけのような音になる

・自分の名前を言う時も、最初の音の子音と母音が微妙にズレる。例 かんた → Kaんた

 

3)一時帰国を経て3歳4ヶ月現在

アメリカに戻り、園が再開して一週間ほどは、進級して緊張しているのもあり、あまりクラスで言葉を発していなさそうでしたが、現在はおしゃべりも始めた様子。2ヶ月ぶりの登園でしたが、先生の言っていることがわからなくなっているようなことはなく、新しいクラスの出来事や先生の指示をよく理解して、家でも説明してくれます。

 

が、通園開始直後、数日間は、日本語を話すときに、吃りのような症状が再開😅やっぱり、3歳前後にとっては、日英の切り替えはとっても難しいことなんだと実感しました。その点、日英の区別が曖昧な子の方が、負担は少ないのかもしれません。ただ、その吃音のような症状も、数日で自然に収まりました。

 

相変わらず、家では「おうちのことばで」と言って、英語の絵本を嫌がります。姉とも英語で遊ぼうとはせず、家=日本語の場所とはっきり区別したいタイプのようです。不思議と、1歳4ヶ月から英語のデイケアに行き、日本語で遊ぶ友達は0ですが、全く英語優位になることはありません。ただ、日本語で伝えたいことが複雑になるにつれ、言いたいことを言い終えるのに時間がかかってかかって、周りが待つのが大変です。

 

4)会話内容の違い

ちなみに、娘はお喋りが早く、2歳代ですでに会話で困ることが一切なく、話せば何でも通じて、イヤイヤ期も楽だったのですが、同じ頃の娘と比べると、話す内容が明らかに違います。

 

娘は大人でいう世間話の延長のようなことが多かったですが、息子は、観察したこと、発見したこと、因果関係の分析、一度聞いた絵本の要約だったりと、伝えようとすることが難しいように感じます。それが、性格によるものか、性別によるものなのか。若しくは、日本語の日常会話のシャワーを浴びている時間が少なく、自分の中で考えたことを言語化するということの比率が高いからなのか。不思議な状態です。

 

5)最後に

今、少し吃りが気になる方も、時間が経って、日本語力が上がってくれば、自然となくなってくるかと思うので、気にしなくてもいいのかなとは思います(でも心配もわかります)。

 

我が家も心配しては、乗り越えて、心配しては乗り越えての連続です。でも、振り返ると、少しずつ着実に進歩していて、こうして記録に残しておくのはいいものだなと思っています。