日米中3か国4都市生活 バイリンガル日記

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成長期になるべく背を伸ばす~海外での思春期対応①~

私自身が背が小さいため、子供がどの程度背が伸びるか気にかけています。折角色々調べてきたので、まとめておこうと思います。というのも、アメリカに住んでいると、年一回の健康診断で済ませてしまいがちですが、それでは気づいたときには遅くなってしまう可能性があるから!気になる場合には、かかりつけ医から専門医へ紹介してもらうといいようです。

 

1.身長は遺伝?

もちろん、最終身長は遺伝的な要素が大きく、以下の計算で、最終身長予想が出せます。昔から言われているやつですね。

・男の子の最終身長目安=(父親の身長+母親の身長+13)÷2

・女の子の最終身長目安=(父親の身長+母親の身長-13)÷2

(以前は、最後に、世代の調整で+2をしたそうですが、最近は平均身長が低くなる傾向があり、調整不要なようです)

 

両親ともに低身長、高身長、平均身長の場合、あまりぶれはないようですが、我が家のように、両親の一方が高身長、他方が低身長の場合、最終身長予想から±8~9センチの振れ幅があるそう。その場合、子供と親で、以下を比べて、どちらの親により似ているか見るといいようです(「身長先生」のブログによる。)。

  •   両親の身長の推移と比較する
  •   両親の思春期症状の開始時期を比較する

 

2.遺伝ですべてが決まるのか?

最終身長予想に到達するか、超えるかは、生活や家庭環境により、差が出ます。

・食事

・睡眠

・運動

・安定した愛情環境で育っているか

昔から言われている通りですね。

 

3.成長の三段階

子供の年間あたりの身長の伸び率は、山型。成長スパートと言われる山の頂点があります。

 

 第一期:成長がほぼ一定の時期

 第二期:成長スパート前2年(成長スピードが上がりだす)

 第三期:成長スパート後数年(成長スピードが高くなったあと、成長が終わるまで)

 



なお、成長スパートに入る前に明確な前兆はありません。多くの場合は、成長スパートに入ってから気づくことになります。成長スパートへ上がっていくのはたった2年。だからこそ、日本の学校のような定期的な健診で、「今あがっていくところだ」となるべく早く気づけることが重要!!

 

成長期の目安は女の子で11歳、男の子で13歳。定期的に日本の学校で身体計測を受けていて、これよりも大幅に早く成長スパートが訪れると予想される場合、校医から成長外来を紹介されることがあるそうです(思春期早発症の疑い)。たとえば、小学校一年生ですでに、それまでの3か月あたりの成長よりも大幅に大きくなりだした場合、成長ピークが8歳ごろに訪れる場合があります。そうすると、生涯身長が低身長になったり、初経が早く来すぎる可能性があり、治療の対象となる場合があるそうです。

 

4.成長に大事なこと

・第二期開始をなるべく遅くする

・第三期で身長をダラダラと伸ばしていく

・各期での成長をなるべく大きくする。特に、第二期が始まったら、成長ピークが来るのを予測してなるべく伸び幅を大きくする

 

上述の通り、成長期の目安は女の子で11歳、男の子で13歳。したがって、小学校中学年から生活を整え、心の準備をする必要があります。

 

5.  具体的に第二期に何をすべきか

食事

・栄養バランス

骨の成長を促す栄養素(タンパク質、カルシウム、ビタミンD亜鉛)特にタンパク質が足りない場合が多い。

 

睡眠

・「成長ホルモン」が最も多く分泌されるのは、睡眠中。それも質の高い睡眠。(一日9~11時間)。

・睡眠の質を上げるには、寝る直前の強い光を浴びることは避ける、ストレッチや入浴で副交感神経を刺激する、湯船につかり深部体温を下げる

・眠りに入ってから3時間の間にノンレム睡眠が繰り返され、この間に成長ホルモンが多く分泌して、骨が成長する。

 

運動

・1日トータル60分を目安とした運動習慣がおすすめ(公園で遊んだり、休み時間に学校でかけっこをしたりなどでも十分)

 

これを見て思いました。中学受験の勉強で、運動も少なく睡眠不足だった私の小学校高学年時代は、成長期の生活としては、あまりよろしくなかったなと。これを知って以来、娘には、「低脂肪高たんぱく」を意識して、食べさせています(もともと運動と睡眠はバッチリ)。
 

6.女子の場合

我が家は上の子が女の子のため、まず先に女の子について調べており、この先女の子の情報になります。

 

思春期の変化

・女の子の身長が著しく伸びる時期は、大体11歳ごろ。ただし、子どもの成長は千差万別。早熟な子もいれば、晩熟な子もいる。早熟か晩熟かはある程度親に似る(両親が、早晩と晩熟でタイプが異なるケースは見当たりませんでした)。

・女の子の成長スパートにおける身長伸び率は、年8~9cmが平均的。

・女の子の場合は、女性ホルモンの影響が身長の伸びに大きく関わるため、成長スパートとともに胸がふくらみ始めるなど、女性らしい身体へと変わり始める。

・初経は成長スパート最後の合図。初経(大体12歳前後)がきたあとは、残り期間での成長は平均6センチとなり、生涯身長に到達する。なお、初経後は、基本的に、胴が伸びる(足の成長は止まる)。

・成長ピークと初経の間はおおむね1.3年で変わらない

 

 

食事

・背を伸ばすのは、女子の場合も男性ホルモン。糖質のレベルが低下していると感知すると男性ホルモンの分泌を下げるので、糖質も重要

・体脂肪が増えると初経が早く始まる。特に女子は運動して体脂肪が増えないようにする(食べるのを控えると背が伸びない)

・食べて運動して筋肉を増やす

・通常、脇毛・陰毛の後、初経がくるが、順番が逆の子がまれにいる。
・早い子は、小学校2~3年生、Grade2~3ぐらいから胸が膨らみだす(日米ともに同じような話題のスレッドがいっぱいです)。
・昔に比べて胸が膨らむタイミングが早くなっているが(日英、両方資料あり)、初経が早くなっているわけではない(英語のみ、その記事をみました)。
 

運動

・運動していないと2割の人が成長する前に先に初経が来る

 

7.参考

色々な医師のブログや記事がありますが、特に「身長先生」のブログと国立病院機構西別府病院の資料が参考になりました。ご興味があれば、読んでみてください!