日米中3か国4都市生活 バイリンガル日記

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日英読み聞かせは忙しい

おうち英語を通じて、2歳3か月の時点で、ある程度英語話者と遊べるようになっていたことについては、こちらを参照してください。 

おうち英語はいつ始めるべきか、どこまで通用するのか - Castle blog

英語読み聞かせによるインプットの蓄積により、英語の理解力もついていた様子は、こちらを参照してください。

ノンネイティブだって気にしない!英語の読み聞かせ - Castle blog

 

(最高のインプット 日英両言語での読み聞かせ)

これまで英語の読み聞かせと言っていますが、英語の読み聞かせ以上に、日本語の絵本を読んでおり、日英両言語合わせて30-40分ほぼ毎日読み聞かせをしています(下の子が生まれるまでは、一時間近く読み聞かせをすることも珍しくありませんでした)。海外在住で日本の図書館が利用できない今、家はプチ図書館のような状態です。

 

両言語での読み聞かせは、日本にいる頃は、英語のインプットとしては最も濃度の濃いものとなっていたと思いますし、現在は、年相応の日本語へのステップアップ、書き言葉の習得のためには、最大のインプットになっていると思います。理論的に確信して両言語での読み聞かせを行ってきたことではありませんが、我が家のバイブル 中島和子著「バイリンガル教育の方法」でも、バイリンガル教育における日英両言語での読み聞かせの必要性が触れられているので、おそらく無駄にはならないのだと思っています。

 

(読み聞かせで、音声を記憶する力が育ったのでは?)

娘には、読み聞かせを通じて、文字を意識することなく、音声と自分の想像した光景で絵本・児童書を楽しんでもらいたいと思っていました。が、そんなのんびりしていたら、気づけば、5歳半で日本語が遠い世界にきてしまい、日本語の必要性が家庭内にしかない環境で、自力読みの訓練で苦労することになりました・・・。

 

ただ、毎晩毎晩、長いお話を音声だけで理解し記憶に残しているというのは、外国語の習得においては、いい面もあるような気がしています。娘は、音声を頭に残すことには長けているようで、実際、非英語圏のインターナショナルスクールでは、外国語(現地語)も必須科目でしたが、何年も在籍しているクラスメートにあっという間に追い抜いて、外国語の成績は”talented”という評価をもらっていました。

 

(いつまで読み聞かせを続けるか)

一時期、娘が日本語の本を自分で読めるようにと、読み聞かせの継続について悩んだ時期があります。いろいろ調べたところ、聞いて理解できる内容と自分で読めるものが一致するのは、一般的には小学校3-4年生ぐらいまでかかる上、個人差が大きいということを聞きました。特に我が子のように遅そうな場合、小学生いっぱいは読み聞かせをした方がいいのかもしれないと考えるようになり、少なくとも海外に住んでいる間は焦らず読み聞かせをしてあげようと腹を括りました。

 

また、娘の場合、度重なる引越も関係していると思いますが、読み聞かせが精神安定につながる部分も大きそうなので、読み聞かせを通じて大いに甘えさせながら、興味の幅を広げる、知らない語彙に触れさせるという親の策に引っかかってもらおうと思います。

 

ただ、我が家の場合、現地校の学年が上がってしまっているので、英語がどんどん先行してしまい、日本語の自力読みの訓練が大変で、日本にいる間に、公文などで、先取りで国語学習をさせておけば良かったと少し後悔しているのも事実です(日本に帰国後、2-3年かけて、キャッチアップさせようと思っていますが、その際に、公文で徹底的に鍛えてもらおうと思っています)。よく、「英語が読めるようになれば、日本語も自然に読むようになるので大丈夫」というアドバイスをいただきますが、正直「それは元々、読書が好きなお子さんだけではないだろうか・・・」とふと不安になることも。ハマる日本語の本探しに、必死に日本語の本を集める日々です。

 

(英語リーディング力のキャッチアップ)

日本を離れて1年半。非英語圏のインター1年(キンダー後半~1st前半)、アメリカ現地校半年(1st後半)で学んだ娘のリーディング力、ライティング力は、ネイティブ相当に追いつき、通っているリーディングの塾では、1学年上の3rdのものに取り組んでいます。無理なく音読し、読解問題(選択・筆記)を解いています。ただ、家で、自ら進んで自力読みをするリーディングのレベルは1st前半、音読をさせて嫌がらないものは1st 後半かなと思います。ですので、そもそも読書が好きなタイプではないのかなとも思っています。

「自力で読めるものと読んでもらって理解できるレベルは違う」それを思うと、ノンネイティブの親なりに、毎晩少しずつでも読んであげることで、リーディング力に早々のキャッチアップにつながったと思います。現地校に入ったばかりのお子さんをお持ちの親御さん、ごくごく簡単なレベルから、毎晩、親子で頑張るのはいかがでしょうか?訳のわからない英語のシャワーをただただ浴びる何時間よりも、ずっと効果的な10分が過ごせると思います。

 

(親の英語力も確実にあがる)

英語の絵本の読み聞かせを通じて、親の英語力は確実に上がると思います。まず、発音。子供向けにゆっくり読むことを通じて、自然に口が回るようになります。また、最近では、私の知らない単語も増えてきて、事前に調べておかないといけないことも出てきましたが、気づけば親も新しい単語を使えるようになっています。子供と一緒に読解レベルがあがれば、いつかタドキストも夢じゃない!?と頑張る日々です。

 

(読み聞かせだけではうまくいかない?今の課題)

家庭での会話は日本語のみですので、英語の理解度を確認するには、読み聞かせの反応を見るのが一番です。娘は、読み聞かせ後に質問をされるのを嫌うため、読んでいるときの反応を様子見したり、あとは、後日、「あの本に出てきたね。」とか「この前の~では、違ったね」など、別の機会に話を膨らませて、どの程度理解できているかさくっと確認しています。また、単語を知らないふりをして、教えてもらうのも有効です。その様子を見る限り、リーディング・ライティングに関しては、不安を感じていないようです。

目下、娘がどうにかしたいと言っているのが、スピーキング。娘の次の課題は、このリーディング力・ライティング力をスピーキング力に活かすことです。まだまだアカデミックなシーンでは、おしゃべりの延長しかできず、不甲斐ない思いもあるようで。こちらはまだまだ試行錯誤中。後日、気づきがあれば投稿したいと思います。