日米中3か国4都市生活 バイリンガル日記

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【海外で子育てして気づく】私って甘い親?

サンクスギビングのお休み中です。普段、面倒なので、なるべく子供を連れて買い物には行かないのですが、やむなく一緒に。で、結局無駄なものを買う羽目になってます。

 

これ、自分でも原因わかってるんです。娘1人の時のように、色々買いたがる子供に対して、辛抱強く「NO」と言い続ける時間と気力なく、何かの時に買ってしまったんですよね。で、ずるずると。そして、なるべく買い物に連れてこないと根本的解決をせずにきたせいです。甘やかしたツケです。。。

 

海外で子育てを始めて、誰もがふと思うこと・・・。それって、「外国の子って、親に対しておとなしい・・・」。外国人ママと一緒にいて、びっくりすること・・・。それって、「怒った時、半端ない・・・」。以下はよくあること、自身の経験です。

 

よく見かけること

放課後、最後まで校庭に残っているのは日本人の子だけ・・・。

「あとX分。」「これ終わってから」と交渉をしようとする日本の子。「あと、X分で帰るよ」「もう約束の時間よ。帰るよ。」と言われて、すっと帰る、外国人の子。これ、南米出身、アメリカ出身、東南アジア出身、ヨーロッパ出身、皆、そうでしたね・・・。ちなみに同じ東アジアでも、私の知る限り、中国、韓国の親子関係もまさに、親への交渉はノーでした。ほんと、びっくりしました。

 

それ以降、外国人ママと話しているときに、娘が親と「交渉しよう」とするシーンに遭遇すると、「躾がなっていない」と思われそうで、冷や汗です。。。先日、アメリカ人ママと話していた時に、この話をしていたら、驚いていたので、実際に、日本人親子に特有のものなのだと思います。ちなみに、わが家では、日本語で交渉してきている中で、突然、他ママにわかるように私が英語で断ったら、「没交渉」の合図です。

 

日本の親子関係だと、「子供が自分の意思を伝え」「子供の意思を汲み取った上で、新たな約束をし」「それを守れたら褒める」というのが昨今では普通かと思います(正直、自分が育ったときは、親への交渉はNoでしたけどね)。勝手に、国際基準で子育てが進化したと思っていたので、そういうことではなさそうと気づいたときには、びっくりしました。

 

教育心理を専門していた友人の言葉

これ、教育心理を専門していた友人と話していた時に、教えてもらったことですが、以下のような違いだそうです。

①ヨーロッパ型:調教型の教育で、悪いこと、好ましくないことをルールとして事前に教え込む形。ルール違反に対して社会的許容がないので、ルールを外れると、白い目。

②日本型:成功失敗を繰り返し、悪いこと、好ましくないことを知っていく。そのために、体得するのに時間がかかり、社会的許容が必要。

これ、実際に外にでると、実感します。彼女自身、ヨーロッパで子育てをする中で、白い目で見られて焦ることもあったようですが、どちらがいいかでいえば、②の方がいいという考えでした。というのも、①の場合、子供によっては、体得が不十分で、「大人の見えないところで出来るか」というところで、難しさもあったりするようです。

 

罰則の良し悪し

タイムアウトやグラウンド、外国人ママではよく使っていらっしゃると思いますが、日本人ママで、約束が守れなかったとしても、罰を与えることって、今どきなかなかないと思うんですね。

 

正直、生後半年から日本を離れ、1歳4か月からデイケアに通っている息子を見ると、言動にアメリカ的要素を感じこともあることから、日本的躾では足りない気がしてきて・・・。わが家もタイムアウトやグラウンドを取り入れた方がいいんじゃないかとすら感じてきました。が、やっぱり躊躇してしまいます。

 

以前、北米・南米出身のご家庭に遊びに行った際、お子さんの友人に対する態度に、ご両親が、すっごい勢いで怒って、その子は、20分間自室にグラウンドされていました。怒られている時に、言い訳をしようと口を挟もうとしたら、その態度に余計に怒られていました。また、香港出身のお母さんも、お友達同士でうまく遊べない時に、友好的でない自分の娘に対し、毅然とした態度で、接していました。そういう経緯から、娘は、外国のママは怖いと思っており(逆に自分のママはちょろいと思っているのでしょう)・・・。

 

逆に、何か気に入らないことがあると、私に怒ったり不機嫌に当たったりしているのをみて、娘のカナダ人の友人が「XXがお母さんに怒った!」驚いて報告したそうです。それを考えると、国際的に見たら、私って甘い親なんだろうなと・・・。

 

子供に絶対に言っておかないといけないこと

日本人親子ですから、日本人の心地よい親子関係を築いていけばいいですし、幼い子がギャーギャー騒いで制御できないのであれば、それが問題になるようなところに連れて行かなければいいので、無理して海外式に合わせて子育てする必要はないと思います。

 

ただ、海外では、大人に話していいこと、話していいタイミングが日本人社会より厳しいことは教えておかないといけないと思いました。学校に通わせる以上、先生に対して話していいこと、話しかけていいタイミングをしっかり教えておく必要はあると感じています。特に、先生の指摘に対して、言い訳ともとれることを言わないこと、これは重要だと思いました。また、子供同士で解決すべきトラブルをいちいち先生に報告するのも、かなり嫌がられますよね。

 

本の学校で、子供に、「先生に話しかけるタイミング、話すことに注意する」なんて、教えないですよね・・・。

 

日本の教育方法に対する外国人の声

最後に、そんな日本の教育方法を好意的に見ている海外の人は、どう言っているのか紹介したいと思います。

実際に、インター時代の先生や、アメリカに住みだして知り合った親御さんで、日本の教育が好きだという方に結構会いました。皆さん想像以上に多いし、ご存じなんですよね。皆さんがおっしゃっていたのは、「子供が自ら独立して学ぶための社会的許容がある」「社会的モンテッソーリが実現している」という声です。

 

昨今、少子化の影響もあるでしょうけれど、社会的許容力が下がっているように感じる記事も見たりしますが、それでも、やっぱり、国際的に見たら、日本って子育てに対する社会的許容があると思っています。

 

アメリカで子育てをしていると、「日本って窮屈、アメリカってなんて自由なんだ」って声をよく聞きますが、もう少し年齢が上がってくると、必ずしもそうじゃないんじゃないかな?というのが私の感想です。